少し日が経ってしまいましたが
先々週、八尾市松山町の粉体製造機会の会社、
「西村機械製作所」さんで”米粉の製粉機”の
見学と、米粉のお勉強をさせていただきました。
前回、10月に八尾コミュニティの管理人さんが
声をかけて下さって一緒に訪問させていただき、
その時の投稿で米粉の製粉に興味を持ち、
連絡を下さった方がいらっしゃったので
今回は実際に製粉工程も見せていただける
ロングバージョン見学会を開催して下さることに😊
農家さんに預かったお米を事前に預け
見学前に下準備を済ませて下さっていたので
米粉、生米粉※どちらの製粉もスムーズに
見せていただくことができました。
以下、レポも兼ねてまとめますね♪
【米粉と生米粉の違い】
■米粉
一般的に流通している“米粉”は
スーパーパウダーミルのような
乾燥ユニットつきの大型機械を用いて
製粉工場で粉砕し、作られています。
乾燥ユニットを通すことで水分量が安定し、
風味を残したまま1年ぐらい長期保存が可能に✨
■生米粉
→乾燥ユニットを通さずに仕上げる
少し、しっとりしたキメ細やかな米粉。
これを“生米粉”と呼んでいるそうです😊
長期保存はできませんが
風味豊かでふっくらした仕上がりに♪
(試食させていただいた米粉バウムクーヘンが
絶品で、今も忘れられないぐらいお気に入り!)
菓子工房や飲食店、道の駅などにも設置できる
小型タイプ製粉機「フェアリーパウダーミル」は
小ロットのオリジナル生米粉を作れるので
小規規模な組織でも地元のお米を米粉にし
米粉製品として販売する6次産業が可能になる
夢のような機械です✨(いつかほしい!笑)
【西村機械製粉所さんの米粉製粉機の特徴】
刃を使わずに、高速気流に揉まれてお米同士が
ぶつかり、ほぐされる粉砕方式(気流式)なので
米粉のダメージが抑えられ、デンプン質を壊さずに
滑らかな細かい粒子になるのが特徴だそう😊
【製粉前の下準備による仕上がりの違い】
製粉する前にお米を浸水&脱水して
指先でも崩れるぐらいの状態にしてから
気流粉砕しているのでキメが細かく滑らかで
下準備せずに製粉したものに比べると
吸水率が低いのが特徴です✨
(吸水率が低い→少しの水分で作れる。
ケーキやパンが軽い仕上がりに)
この方法で作られた米粉は
同量の水を加えた時、団子状にならず
片栗粉のようにサラサラと水に溶けるので
たこ焼きやお好み焼きなどの生地に加えたり、
ホワイトソースやシチューなどに溶いて
とろみづけするのにも使えて便利♪
(お米の甘さも加わり味も美味しくなります♪)
※同じような製粉機を使っていても
しっかり浸水されずに作られた米粉は
水を加えてもサラサラにならず団子状に。
“米粉“として売られていても
同じレシピでケーキやパンの膨らみ方が違ったり
吸水率(生地に必要な水の量)が変わったり
クッキーや焼き菓子の仕上がりの食感が
違ってくるのは、そんな理由があるそうです。
お手持ちの米粉が、どのタイプか
わからない場合は同量の水を混ぜてみると
一目瞭然なので試してみてくださいね♪
特に違いが出るのは食パンなどの型焼きパン。
小麦粉で作るパン生地のように固形ではなく、
ホットケーキミックスのように米粉や澱粉などを
水と混ぜた生地を型に流して焼くので簡単ですが、
サラサラ溶けタイプの米粉じゃない場合は
ずっしり詰まってネチネチした仕上がりに。
パンを焼くのに適したお米で作られた
“ミズホチカラ“、α化されたお米で作られた
“アルファ米粉“など、いろいろあるので
用途に合わせて使い分けるのもオススメです✨
米粉は難しいイメージがありますが
ふるわなくていいし、ダマにならないし
なんといっても「生地自体がおいしい!」
この日の見学会は農家さんの他、
飲食店さん、低アレお菓子屋さん、
Aand*応援グループのメンバーさん。
私と個人的に繋がりのあるメンバーに
お声がけ&募集させていただいて
あっという間に満席に✨
米粉の説明や見学だけでなく
西村社長オススメの米粉のお菓子や
パンの試食をさせていただいたり
米粉の麺など、嬉しいお土産もいただき
お米や米粉の魅力を再発見したり、
今後、できることが広がりそうな
可能性にワクワクしたり
とても有意義な時間になったようです。
西村機械製作所さんは、製粉会社ではなく
“製粉機を製造販売する会社”なのですが
機械の販売に注力するだけでなく
その先にいる農家さんや、米粉の消費者も
視野に入れてこういった活動をされていて
「米粉の魅力や可能性を知ってもらうことで
関心を持つ人や消費者の母数を増やしていく」
と、いう西村社長の考え方が
とてもステキだなと思いました😊
このたびは貴重な経験をさせていただき
本当にありがとうございました。
たくさん刺激と学びをいただいたので
私も、引き続きいろいろ試作してみます♪